赤ちゃんの名前の付け方

赤ちゃんの名前を考える際に、知っておきたい基本的なルールや、知っていると名付けに役立つポイントなどを確認しましょう。

名付けの基本的なルール

使用できる漢字、文字

名付けには以下の漢字、文字が使用できます。

  • 常用漢字
  • 人名用漢字
  • ひらがな
  • カタカナ
  • 繰り返し記号(々、ゞ)菜々、みすゞ、など
  • 長音符号(ー)マリー、ローラ、など

使用できる漢字の中には、一部の旧字、異体字(亜⇒亞、真⇒眞など)も含まれています。
また、ひらがな、カタカナは「ゐ・ゑ・ヰ・ヱ」も使用できます。

上記の名付けに使用できる文字以外は、出生届を出しても名前として受理されません。
出産から14日以内に出生届を出さなければならないので、名付けに使用できる漢字かどうかは必ず確認しましょう。
使用できる漢字の中には、「弱」「痛」「殺」など、名付けにはふさわしくないものもあります。
マイナスイメージの漢字は避け、書きやすく、馴染みのある漢字から名前を付けましょう。

読み方は自由

名前の読み方に制限はありません。
「流星(キラリ)」、「月(ルナ)」など、本来の読み以外の当て字もOKです。
当て字はオリジナリティーが出る半面、日常で不便なこともあるので、しっかりと考えてからつけましょう。

文字数も自由

文字数も制限がありません。
ただ、5文字以上となると書きにくかったり覚えてもらいにくかったり、不都合も生じるのでほどほどの文字数にしましょう。

良い名前を付けるためのヒント

名前単体で見ると理想通りでも名字と合わせた時に、漢字のバランスが悪い、発音しにくいなどの問題が出てくる場合も。
名前を決める際は、常に名字とセットで漢字や響きのバランスを確認しましょう。

以下に「漢字」「読み」を決める際のチェックポイントをまとめました。

漢字をチェック

文字数が多すぎor少なすぎないか

小野田梨生奈⇒文字数が長い、泉誠⇒文字数が短い

文字数が多すぎると、間延びした印象に、文字数が少なすぎると、寸詰まりな印象になります。
名字に合わせて名前の文字数を調整しましょう。

総画数が多すぎor少なすぎないか

渡嘉敷優愛⇒画数が多い、山口一也⇒画数が少ない

画数が多すぎると、重たい印象に、画数が少なすぎると、さみしい印象になります。 フルネームの総画数は20~40画未満にしましょう。

タテ割れになっていないか

「阿倍勝浩」など、すべての漢字が偏(へん)と旁(つくり)に別れていると不安定な印象に

タテ割れとは、すべての漢字が偏(へん)と旁(つくり)に別れている名前を言います。
真ん中から真っ二つに割れるので、安定感に欠ける印象に。左右に分かれていない字を一つ入れましょう。

名字と名前の区切りがあいまいになっていないか

「森友宏」などは名前と名字の区切りがわかりにくい

どこから名字でどこから名前かわかりにくいとややこしくなります。

逆読みが重複していないか

「西村和正」など逆の組み合わせでも読めるとややこしい

西村和正⇒村西正和など、名字と名前、両方とも逆からも読める組み合わせだとややこしい印象になります。

偏(へん)、旁(つくり)、字形が重複しないか

本木大樹⇒木に似た漢字が多い、草薙若菜⇒草冠が多い、一宮一二三⇒漢数字が多い、田口由国⇒四角が多い

見た目が似ている漢字を多用すると、不自然な印象になります。

日常生活で不便さはないかをチェック

その他、漢字を考える際に以下の点にも注意しましょう。

  • パソコンで一発で変換できるか
  • 口頭で説明しやすい漢字か
  • 別の意味の単語にならないか(海月⇒クラゲ、心太⇒ところてん)
  • 姓も名前も複数読みにならないか(水上⇒みずかみ、みなかみ 晶子⇒しょうこ、あきこ、まさこ)

響きをチェック

濁音が多くないか

「ばば じゅんじ」「そがべ まどか」は濁音が多い。濁音は多くて2音までがベター

濁音が多い名字の場合、名前に濁音を入れない工夫をしましょう。濁音は多くて2音までが良いでしょう。

読みが長すぎ、短すぎになっていないか

あやのこうじ じゅんのすけ⇒読みが長い、あべ りこ⇒読みが短い

名字のフリガナが長い場合は名前を2、3音、名字のフリガナが短い場合は名前を3音以上にしてバランスを取りましょう。

発音しにくくないか

「たきせ さくた」や、「たけち ちなり」など、か、さ、た行の多用、音の繰り返しは発音しにくい

か行、さ行、た行が多いと発音しにくくなります。
また、同じ音の多用、繰り返しも言いにくさにつながります。
続くと言いにくい音は、か、さ、た、は行、特にき、く、し、しゅ、す、ち、つ、ひ、ふ、び、ぶ、は続かない方がベターです。

意図しない意味にならないか

みずた まり⇒水たまり?さとう としお⇒砂糖と塩?

名字と名前をつなげた時に意図しない意味にならないか注意しましょう。
覚えやすいように、親しみを持たれるようにあえてつけると言う考えもありますが、からかいの対象になりやすいことも理解した上で検討すべきです。

ローマ字表記もチェック

イニシャルが「N.G」だと「不可」、「K.Y」だと「空気読めない」、「W.C」だと「トイレ」の意味になる

今後、名前をローマ字やイニシャルで書く機会も多いので、事前にチェックしておきましょう。
特に、イニシャルは、W.C、S.M、K.Yなど、特定の意味のある略語になることも。
実際、このようなイニシャルの方は多いので、あまり気にすることはありませんが、避けたい場合はチェックしましょう。

名付けの注意点

個性を出すのはほどほどにしましょう

名前は使用できる文字に制限はありますが、読み方、文字数は原則自由です。
「空」を「あ」、「心」を「こ」などの当て字を使うことは昔に比べて多くなり、市民権を得ている印象ですが、あくまで常識的範囲にとどめておく方が無難です。
読みにくい名前や長すぎる名前は日常生活で不便も多く、将来、子供の人生を左右しかねません。
名前は簡単には変えられないので、第三者の意見を聞くなど、慎重に決めましょう。

日本人に多い名字は同姓同名を避ける

佐藤、鈴木など日本人に多い名字の方は、人気の名前を付けると同姓同名率が高くなります。
子供の成長に伴い、交友関係が広がることが想定されるので、読み方や漢字を工夫するなど名前の個性を意識し、同姓同名率を下げましょう。

あやかり名は良し悪し

パパ、ママが好きな有名人、その時活躍している有名人の名前から名付けのヒントを得るのは問題ありません。
しかし、今後、その有名人がスキャンダルを起こす可能性もあるので、一文字だけもらう、読みの一部だけ同じにする、くらいにとどめておくのが無難です。

兄弟、姉妹の似た名前は注意

兄弟、姉妹で名前を揃える場合も多いと思います。
その際は、発音が似ていないか、同じ愛称にならないか、を注意してください。
お姉ちゃんがリホ、妹がリオだと発音が似ているのでややこしくなります。
お兄ちゃんがヒロアキ、弟がヒロタカだと、二人とも「ヒロちゃん」と呼ばれがちなので、こちらも区別がつきにくくなってしまいます。

身近な人との同名は避ける

よほどこだわりがない限り、身近な人と同じ名前を付けるのは避けましょう。
子供の名前を呼んで叱ることもあるでしょうから、よく会うような間柄の場合、子供の名前だけでなく、相手のご主人(奥様)、兄弟(姉妹)の名前も避けたいところです。
名前の候補が決まったら、親友や親せきに確認してみましょう。

早速名前を探してみよう

名付けポンの使い方もチェック!

名付けポンの名前検索の基本的なルール、名付けに役立つ機能などを確認しましょう。

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