漢字一文字の名前は、すっきりシンプルな見た目が魅力。覚えてもらいやすく書きやすいと言うメリットもあり、昔から人気がある命名方法です。
女の子の場合は、季節にちなんだ花・植物の名前「桜、桃、菫、楓、柚」が普遍的な人気で、最近では古風&和風な印象の名前「詩、絃、琴、鈴、紗」、印象的な珍しい漢字&響きの「初(うい)、絆(きずな)、稀(まれ)」などが特に人気です。
このページでは、おしゃれでかわいい一文字名を中心に、様々なイメージ・モチーフごとの女の子の一文字の名前をご紹介します。
人気がある一文字の女の子の名前
女の子の名前人気ランキングの上位に入っている一文字名をピックアップしました。
名付けに使える漢字は限られているので、人気の一文字名は被りやすいですが、音読み、訓読み、名のりなど読み方は複数あるので響きを工夫して個性を出すこともできます。
ここでは、人気の読み方以外の名前に使える読み方や、漢字のイメージも併せてご紹介します。
- 葵(あおい)「葵」は夏に咲く花ですが、花としてはあまり有名ではないものの、見た目や響きのかわいさから名付けでは長年人気です。最近では「あおい」と読む「碧、蒼」も人気が高まっています。
- 凛(りん)厳しい寒さや、心身が引き締まる様子を表し、凛々しい、凛とする、などに使われています。かわいらしさとクールさ両方を持ち合わせている人気の漢字で、二文字名にもよく使われています。
- 凜(りん)上記の「凛」と似ていますが、つくりの下の部分が「示」ではなく、「禾」になっています。「凛」は新字で「凜」は旧字ですが、どちらも名付けでは人気があります。読み方、画数、意味も同じなので、好みによってどちらかを選びましょう。
- 杏(あん)【他の読み】あんず、きょう、もも果物の杏(あんず)から。画数が少なくスッキリしているので、画数の多い名字でもバランスよくまとまります。同じ名前の芸能人に、モデル出身の女優、杏さんがいます。
- 澪(みお)【他の読み】れい、りょう「澪」は船が通る水路を表す漢字で、意味よりも見た目や響きの良さから名前として人気があります。サンズイと「令」が入る見た目から、クールで品のある印象です。
- 紬(つむぎ)日本の絹織物を表す言葉で、和風、古風な名前として人気です。伝統工芸品として、「~紬」と呼ばれるものがあるので(大島紬、結城紬など)、名字と被ると少しややこしいかもしれません。
- 楓(かえで)【他の読み】ふう「楓」は、美しく紅葉する樹木で、モミジと双璧を成す秋の風物詩です。秋を代表する植物ですが、秋生まれ以外の女の子にも人気です。
- 蘭(らん)壮麗で風格のある花を咲かせる蘭は、高級贈答花として有名ですね。蘭と言う名前の女の子も華やかで品格のあるイメージです。
- 花(はな)昔から人気の漢字ですが、他の漢字と組み合わせることが多く、「花」一文字の名前は最近のトレンドです。自然に咲く色とりどりの花を思わせる可愛らしい名前ですね。
- 華(はな)【他の読み】はる「花」はふんわりしたイメージですが、「華」はきらびやかな美しさを感じます。女優の黒木華さんは「はる」と読む珍しい名前ですが、活躍に伴い「はる」と言う読み方も一般的になりそうです。
- 結(ゆい)【他の読み】ゆう結を使った「ゆい」は「結衣、結以」などの二文字が多いですが、「結」一文字の名前も人気が上昇しています。一文字だと、「努力が実を結ぶ」、「団結、結束」などの意味が一層引き立ちます。
- 愛(あい)【他の読み】めぐみ、まな、まなみ「愛」は昔から普遍的人気を誇る言葉です。一文字だと「愛」の持つ言葉のパワーを最大限生かせますね。
- 詩(うた)和風でもあり、文学的、音楽的な雰囲気漂う名前です。今風にするなら「らら」と言う読み方もおすすめです。
- 鈴(すず)【他の読み】りん、れい涼やかな音色が聞こえてきそうな可愛らしい名前です。音読みの「りん、れい」も女の子らしい響きです。
- 菫(すみれ)紫色の可憐な花を咲かせる菫。主役を張るような豪華さはなくても、癒しと笑顔を与えてくれる存在です。ローマ字表記のSUMILEがSMILE(笑顔)に似ていることも人気の理由です。
- 心(こころ)【他の読み】しん、ここ「心」は平成に入ってから名前によく使われるようになりました。漢字のイメージから、思いやりや慈悲の心に満ちた子に育つよう願いを込めて。
- 翠(すい)【他の読み】みどり翠は青緑色が美しく「飛ぶ宝石」とも言われてい翡翠(カワセミ)を表す漢字です。翡翠(ひすい)は宝石の名前でもあります。翠はカワセミの雌(翡が雄)を指すので女の子の名前にピッタリです。
- 凪(なぎ)凪は風のない波が穏やかな状態の海を表す漢字です。穏やかで心の広い人になるよう願いを込めることができます。ジェンダーレスな響きも人気です。
- 雫(しずく)雫は水のしたたりを表します。情緒ある瑞々しい響きが人気で、をジブリ映画の「耳をすませば」の主人公の名前としても有名です。
漢字一文字なので、良い意味やイメージを持つ漢字が人気を集めています。
愛、花、など、今も昔も変わらない人気がある漢字がある一方、心、凪、などは近年特に人気が上昇している一文字名で、中性的な印象の響きが多いのも特長です。翠も(みどり)ではなく(すい)という読み方が昨今では人気です。
花や植物を使った一文字の女の子の名前
自然が生み出す彩りあふれる花や、生命力を感じる草木は「強く美しい女性」にピッタリなモチーフです。
【関連ページ】花の名前を使った女の子の名付け【桜、葵、向日葵、etc】
花そのものの名前を使った一文字名です。色とりどりの美しさが魅力の花は「彩り豊かな人生を」といった願いを込めることができます。開花の時期や花言葉も参考にしてみてください。
生まれた季節に咲く花なら季節感のある名前になりますが、気にせず付ける方も多くいます。葵や桜、柚子などは生まれた時期を問わず人気があります。
- 藍(あい、らん)藍は染物(藍染)に使われる植物で、9月~10月に花を咲かせます。花言葉は「美しい装い」「あなた次第」です。「愛」よりもクールな印象です。
- 葵(あおい)葵は様々な花がありますが、一番有名なタチアオイの開花時期は夏で6月~8月頃。花言葉は、「大望・野心」「豊かな実り」「気高く威厳に満ちた美」です。男女問わず大人気の名前で、季節を問わず名付けに使われています。
- 茜(あかね、せん)アカネ科の多年草で、花言葉は「媚び」「誹謗」「傷」「不信」です。茜の根からとった染料はやや暗い赤色で、茜色は夕焼けの形容にも使われます。
- 梓(あずさ)ノウゼンカズラ科やカバノキ科などの落葉高木の別名です。中国では百木の王と呼ばれる良材として尊ばれました。
- 菖(あやめ)菖蒲と書いて「あやめ」と読みますが、ここでは菖のみを使っています。5月~6月に紫色の花を咲かせます。花言葉は「良い便り」「メッセージ」「希望」です。
- 杏(あん)【他の読み】あんず、きょう、もも杏(あんず)は、花、果実とも楽しめる植物。花は春(3月~4月)に咲き、初夏に実を付けます。花言葉は「臆病な愛」「乙女のはにかみ」「疑い」「疑惑」です。読み方次第で印象が変わります。
- 苺(いちご)苺は3月~5月に可憐な白い花を咲かせます。花言葉は「尊重と愛情」「幸福な家庭」「先見の明」「あなたは私を喜ばせる」です。身近でありながら特別感もあるみんな大好きな果物なので、みんなに愛される子にと言う願いを込めて。
- 梅(うめ)梅の花言葉は「不屈の精神」「高潔」。開花時期は2月~4月で、寒さに負けず美しい花を咲かせる様は花言葉とピッタリですね。名前に使うと古風で奥ゆかしいイメージになります。
- 楓(かえで)【他の読み】ふう楓は紅葉が有名ですが、春から初夏にかけて花を咲かせます。花言葉は「大切な思い出」「美しい変化」「遠慮」で、色が移り行く紅葉を思わせる言葉です。
- 茅(かや)ススキなどのイネ科の多年草の総称です。その一種、茅萱(ちがや)の花言葉は「親しみ深い」「子供の守護神」などです。
- 菊(きく)菊は季語は秋ですが、種類が豊富で一年中様々な種類の花が楽しめます。花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」です。
- 桐(きり)桐タンスの素材で知られる桐の木は、5~6月頃花を咲かせます。j花言葉は「高尚」。中国では 伝説の霊鳥「鳳凰(ほうおう)」が桐の木にだけ止まるという言い伝えがあり、日本でも桐は神聖な木とされています。
- 桜(さくら)日本人が愛する桜は紋章や芸術など様々なモチーフに使われ、名付けでも特に人気が高い花です。開花は3月下旬~4月中旬にかけて。花言葉は「精神美」「優美な女性」「純潔」です。
- 菫(すみれ)スミレは3月~5月に咲き、花言葉は「謙虚」「誠実」です。道端に控えめに咲く姿は謙虚で誠実そのものです。
- 李(すもも)中国の雰囲気がありますが、中国原産の果物「李」が日本でスモモと呼ばれるようになったそうです。開花は4月~5月。花言葉は「誤解」「困難」です。
- 芹(せり)芹は日本原産の野菜で、春の七草のひとつに数えられます。開花時期は7月~8月で花言葉は「清廉で高潔」「貧しくても高潔」。日本的美学を感じる言葉ですね。
- 椿(つばき)椿は寒い冬(12月~4月)に開花を迎える数少ない花です。色彩の乏しい冬に咲く姿は華やかですが、花に香りが少ないことから、「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」と言う花言葉が付けられています。
- 蕗(ふき)蕗は日本原産の野菜。春先の若い芽はフキノトウと呼ばれ春の訪れを知らせる山菜として知られています。花言葉は「待望」「愛嬌」「公平」など。
- 椛(もみじ)モミジは「紅葉」と書くことが多いですが、一文字で「椛」と表すことができます。花言葉はカエデと同じで「大切な思い出」「美しい変化」「遠慮」です。
- 桃(もも)桃は3月~4月に濃いピンク色の花を咲かせます。女の子らしい色合いや、桃の節句などからも、桃は女の子のイメージのある花です。花言葉も「チャーミング」「気立ての良さ」「私はあなたのとりこ」と女性らしさのある言葉が多いですが、「天下無敵」と言う花言葉もあるのが面白いですね。
- 李(もも)李(すもも)は桃より小ぶりで甘酸っぱいジューシーな果実が特長のバラ科の果実です。花言葉は「忠実」「貞節」「独立」「疑惑」など。
- 柚(ゆず)【他の読み】ゆう柚子は奈良時代からある日本人になじみ深い樹木。名付けにも人気で、古風で可愛らしい名前になります。開花時期は5月~6月、花言葉は「健康美」「恋のため息」「嬉しい知らせ」「汚れなき人」です。
- 蘭(らん)「花の女王」とも呼ばれ、ゴージャスでエレガントな花を咲かせます。花言葉も「愛情」「美」「上品」「優雅」「美しい淑女」と女王の名にふさわしいものばかり。贈答花として人気の胡蝶蘭は年に一度花を咲かせますが、育て方によってはどの時期でも花が咲くそうなので、季節を問わない名付けに使えます。
- 梨(りん)添え字として人気の梨ですが、一文字で「りん」と読む名前も素敵です。果実はの旬は秋ですが、春先に白くて小さな花を咲かせます。花言葉は「和やかな愛情」「情愛」「癒し」です。
- 莉(れい)「り」の読み方で使われることが多い莉ですが、音読みで「レイ」と読むこともできます。モクセイ科の植物ジャスミンの和名「茉莉(マツリ)、茉莉花(マツリカ)」に用いられる字で、開花時期は7~9月、花言葉は「優美」「愛想のよい」「愛らしさ」「官能的」です。
- 蓮(れん)蓮は、男の子に人気の名前ですが、清らかな花を咲かせるので女の子にも似合う名前です。開花時期は7月~8月と夏に見ごろを迎えますが、名付けでは季節を問わず好まれています。極楽には蓮が咲いている…とされ、仏教に深いかかわりのある花です。花言葉は「清らかな心」「神聖」「離れゆく愛」「雄弁」です。
自然をモチーフにした一文字の女の子の名前
私たちに感動や恵みを与えてくれる雄大な自然をモチーフにした一文字名です。
自然の美しさと共に、雄大さ、神秘さも名前に込めることができます。
和風・古風な一文字の女の子の名前
日本的で落ち着きのある和風・古風の名前も人気が高く、「紬、結、詩、鈴」などが名付けランキングの上位に入っています。ここでは、それ以外の名前をご紹介します。
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