「朔」の意味、読み方や画数は?朔に込める願い、朔を使った名前一覧
- 意味&イメージ
- さく。新月、月と太陽との視位置の黄経が等しくなることおよび時刻。陰暦で月初めの日、古代中国における歳末の翌年の暦と政令の頒布など。
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- 漢字の意味から「朔」は「かっこいい 冬」のイメージがあります。 ▼「朔」のイメージ、名前に込める願い
- 名前の読み方
- 「朔」は様々な読み方があり、一文字の名前では「さく、はじめ」など、二文字名は「朔久(さく)、朔玖(さく)、朔空(さく)、朔也(さくや)」などがあります。 ▼「朔」を使った名前一覧を見る
画数 | 10画 |
---|---|
種類 | 人名用漢字 名付けに使えます |
名のり | きた・はじめ・もと |
訓読み | ついたち・きた |
音読み | サク |
部首 | 月(つき/つきへん) |
他字体 | |
意味 | さく。新月、月と太陽との視位置の黄経が等しくなることおよび時刻。陰暦で月初めの日、古代中国における歳末の翌年の暦と政令の頒布 |
イメージ |
表外読みは常用漢字表にない読み方です
「朔」の意味
ちょっと読み方が難しい「朔」の文字。柑橘類の八朔(はっさく)に使われる文字ですが、漢字そのものの意味は知らないという方が多いのではないでしょうか。
- 陰暦におけるついたち、月の最初の日
- はじめ
- 北、北方
- 暦
「朔」はかつて使われていた陰暦(太陰暦とも呼ばれます)において一日を意味する漢字です。太陰暦とは新月から次の新月までの月の満ち欠けを基にした暦で1ヵ月が約29.5日、 1年は約354日になります。
月の満ち欠けを表す言葉に「朔望(さくぼう)」がありますが、朔(一日、新月)、望(十五日、満月)を組み合わせたもので、朔望月は新月→満月→新月までの周期を表します。
また、朔日と書いて「ついたち」と読みますが、これは月の始まりを表す「月立ち」が転じたものです。果物の八朔という言葉も本来は陰暦における8月1日を指していて、昔はこの時期にはっさくがに食べられていたことからこの名がついたと言われています。(ちなみに現在の八朔の旬は冬~初春)
一日、はじめ、と言う意味を含んだ言葉は
正朔(せいさく)= 正月
晦朔(かいさく)= 晦日(みそか)と一日(ついたち)、または一ヶ月、朝と晩
などがあります。
また、十二支を方位に当てはめたとき、一番目である「子」(ねずみ年)が北を指すことから、「朔」も北、北方という意味をもっています。北方から吹く冷たい木枯らしを「朔風」と言います。
朔の漢字の成り立ち・由来
「屰」は人を逆さまにした象形で、元に戻るという意味があります。一方、 月は欠けた月を表す象形です。この2つをあわせることで、「欠けた月がまた元に戻って行く」すなわち一日を意味する漢字として成り立ちました。
「朔」の名前の意味やイメージ、名前に込める願い
- 物事のはじまり
- 新しいことへ向かう
- 月の満ち欠けのような繰り返し
- 一番目
- 冬
1日を意味する漢字であることから、物事の始まりや新しいスタートを切るような印象を受ける文字です。なんらかの分野でトップを目指せそうな雰囲気もありますね。
また、北の方角を意味することから冬のイメージもあります。
こうしたイメージから「朔」がつく名前に以下のような願いを込めることができます。

いつも物事の始まりのように新鮮な気持ちで人生を歩んでいけるような人に

人生において一番を目指せるような才能のある人になってほしい

新しいことに前向きに取り組むことができるような人になってほしい
「朔」の読み方いろいろ
音読みの「さく」、訓読みの「きた」のほか、「ついたち」「はじめ」「もと」などと読ませることができます。
「朔」の漢字の説明の仕方
- はっさくの朔
- 萩原朔太郎(大正時代の詩人)の朔
「朔」は、名前以外であまり使うことのない漢字なので、以前は説明が難しいこともありました。現在は、名前に使う漢字としての認知度は上がっているので、上記の説明や、「最近名付けでよく使われる…」という説明でも伝わるようになってきています。
「朔」を名前に使う際の注意点
「朔」は「一日」を表すことから、短い、儚い、というイメージが持たれる場合も。
荘子の言葉で「朝菌(ちょうきん)は晦朔(かいさく)を知らず」がありますが、朝菌は朝生えて晩には枯れてしまうキノコを指し、晦朔は朝晩を意味することから、命が短いことの例えとして使われます。
しかし、これは漢字の意味の一側面なので、マイナスの意味だけをフィーチャーせず、広い視野で漢字の持つ意味やイメージを捉えるようにしましょう。
「朔」がつくおすすめの名前
「朔」といえば、2004年に映画化され大ヒットした「世界の中心で愛を叫ぶ」の主人公、朔太郎を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。この映画の影響で朔太郎という名前は2013年に男の子の名前ランキングに入っています。その後、徐々に他の読み方、組み合わせ方でも名前に使われるようになってきました。
複数の意味を持つ「朔」ですが、意味やイメージよりも字面や響きが好まれて人気が出てきた漢字と言えるでしょう。
「朔」がつくおすすめの名前をご紹介します。リンク先で姓名判断もできるので気になる名前があったらチェックしてみてください。
朔がつく男の子の名前
朔(はじめ、さく)

はじまりを表す名前で縁起がよく、人生において一番を目指すような前向きな子に育ってくれそうな名前ですね。長男だからという理由にもよさそうです。
朔也(さくや)

これからスタートする人生が豊かなものになるように。「也」は断定を表す漢字なので、この子の人生は良い人生になる!と断言する気持ちでつけられそうな名前です。
おすすめの名前ピックアップ
朔がつく女の子の名前
朔楽(さくら)

人生を前向きに、楽しく歩んで行けるような子に。「さくら」という名前は人気ですが花の「桜」以外の文字がいいというときにもおすすめです。
おすすめの名前ピックアップ
「朔」を使った名前
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前日(4月21日)
「名前に使える漢字」ランキング
順位 | 漢字 | 画数 | 読み | いいね |
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1 | 采 | 8 | さい。さいころ。六つの面に一から六までの目が入っている立方体の物。采配の略。 | |
2 | 來 | 8 | くる。きたす、きたる。こちらにやってくる。これから、これから先、この次の。時間的にこれからくる未来や将来。ねぎらう、いたわる、励ます。 | |
3 | 莉 | 10 | モクセイ科の植物、茉莉花(まつりか)。ジャスミン。 | |
4 | 陽 | 12 | 太陽、日、日の光。ひなた、日が当たる側。明るく、暖かい。明るい、明らか、表に現れていること。いつわる、みせかける。うわべ、うわべの見せかけ。積極的、能動的なもの。 | |
5 | 和 | 8 | やわらぐ、なごむ、なごやか、のどか、うららか。静まる、柔らかになる、和らげる、仲良くなる。あえる、混ぜる、調合する。合わせる、合う。整う。調子を合わせる。ほどよい様子。大和、日本。海上が穏やかな様子。 | |
6 | 玖 | 7 | 黒い色の美しい石。契約書や証書などで数字の九の代わりとして書く文字。 | |
7 | 那 | 7 | 多い。美しい。疑問や反語を表す語、なんぞ、いかんぞ、いかん。あれ、あの。どれ、どの。(時間や場所)において。 | |
8 | 茉 | 8 | 茉莉。ジャスミン。モクセイ科の常緑小低木 | |
9 | 依 | 8 | 寄りかかる、頼りにする。もたれかかる。よりどころにする、根拠にする。従う。そのまま、元のまま、以前のまま、昔ながら。はっきりしない、ぼんやりしている。弱いものを大切にする。助ける。 | |
10 | 葵 | 12 | あおい。アオイ科の植物の総称。 |